5月~6月に咲く花の中に
とっても似ていて見分けがつかない花があります。
その中でも「あやめ」と「かきつばた」
どっちがどっちかわかりますか?
お花がとても大好きな方、
よく見ている方ならご存知かもしれません。
今回はあやめとかきつばた。
この2つの花の違いに迫ってみたいと思います!
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あやめと菖蒲も同じ仲間!?
まず、植物上のお話から入りましょう。
今回注目すべきこの花の違い!
”あやめ”の仲間であるアヤメ科アヤメ属
これらは世界で実に200種類が知られていて、
その中でも園芸化されたものの中で
日本では『花菖蒲』が代表的と言えます。
古い言葉に
「いずれがあやめかかきつばた」
という言葉がある通り区別が付きにくいのです。
また、「菖蒲」とはあやめを漢字の変換をすると
出て来るのでつい同じの様に思いますが、
実際の菖蒲とは”サトイモ科ショウブ属”であり、
端午の節句の菖蒲湯などに入れる
植物としても知られていますが
花は全く形が異なり、葉の間から穂が出ます。
花を咲かせる菖蒲は『花菖蒲』
端午の節句の菖蒲とは全くの別物となります。
こどもの日に菖蒲湯に入る意味や頭に巻く由来!
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あやめとかきつばたの違いや見分け方は?
あやめ・かきつばた・花菖蒲は同じ仲間。
その違いは生育場所と花びらの基で区別が付きます。
中でもあやめとかきつばたは
咲かせる花の色がとても似ていますが、
弁元が網目状の模様が入っているのが”あやめ”
白い目型の模様が入るのが”かきつばた”
なお、花菖蒲の場合は黄色い目型が入るので
これで区別がつくといえましょう。
他には生育場所としては、こんな違いがあります。
・あやめ
水はけのよい草原などに生える
あやめの花言葉の意味や由来!
・かきつばた
湿原など水分を含む土壌に生える
あやめやかきつばたの開花時期や品種の違いは?
あやめの開花は5月上旬~中旬頃、
かきつばたは5月中旬~下旬と
少しズレがある様です。
あやめの仲間には「アイリス」があり、
よく西洋アイリスなどと呼ばれています。
他にシャガ、キショウブ、イチハツ
などが知られています。
特にジャーマンアイリスという花は、
花色がたくさんあり、
白、オレンジ、ピンク、赤、青、紫、黒、茶色
と豊富で「虹の花」とも呼ばれています。
アヤメ科の花の学名には「iris」と付いています。
ギリシャ語でイリスは「虹」を指しています。
花色が多い「虹の花」
そこでこの名が付いたのであろうと思います。
イリスはとても美しく慎ましい侍女で、
太陽神ゼウスが求愛するほどだった様です。
しかし、ゼウスには妻(ヘラ)がおり断り続け、
イリスがヘラに「遠くへ行かせて欲しい」と願った事で
七色に輝く首飾りを与え使者を命じ、
神の酒を頭に振りかけると虹の女神に姿を変えた!
・・・という話しがあります。
また、こぼれた酒の滴から
美しいアイリスが咲いたという神話があります。
天上と地上を渡る大きな虹、
大切な掛け橋であったことから
アイリスを初めとするあやめの花言葉には
「吉報」「伝言」「メッセージ」といった
伝達をする様な花言葉があるのです。
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