”立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花”
なんて古くから美しく上品な女性の
立ち振る舞いを表した言葉ですが、
今回注目するのは「牡丹」
大きく幾重に重なる花びらを広げ
咲く姿は本当に美しいですよね。
そんな美しい花、
牡丹の花言葉について解説いたします。
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牡丹の開花時期はいつ?寒牡丹との違いは??
牡丹は、ボタン科ボタン属の花で、
古くはキンボウゲ属に含まれていました。
原産地は中国西北部。
本来は薬用として利用されていました。
さて、”牡丹”は一般的に4~5月に
開花するものとされていて、
秋にも同じく咲かせるものを
”寒牡丹”と呼んでいます。
同じ牡丹なの?
牡丹は春に咲くものじゃないの?
なんて疑問が飛び交うものですが、
実は牡丹の園芸品種には、
・春牡丹
・寒牡丹
・冬牡丹
とがあります。
寒牡丹は春と秋に花を咲かせる
二季咲きの変種なのです。
そして冬牡丹は春牡丹を
1月~2月に開花する様に、
特別手間をかけて調整して育てたものです。
どちらかといえば寒牡丹と冬牡丹が
混同されてしまっている様です。
なお、冬牡丹はそのままにしていると
元の春咲きの花へと戻ってしまいます。
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牡丹の花言葉の意味やその由来は?
牡丹の花言葉は
・風格
・富貴
・恥じらい
・人見知り
牡丹は中国名で、
花王・白王獅子・大極殿
といった風格のある名前で呼ばれています。
その理由や花言葉の「風格」「富貴」には、
原産国である中国がまだ”唐”と
呼ばれていた時代に遡ります。
皇帝がとても愛した花で、
富貴とはいわゆるお金持ちや地位、
身分の高いということを指すため、
この故事より由来しているとされています。
しかし中国の学者「郭紹林」は、
故事は偽りではないか?としています。
花言葉の由来とは諸説あるので
一概にはいえませんが、
中華人民共和国の国花にも上位選抜されているほど
とても大切で愛されている花である事は確かです。
また、「恥じらい」には
唐時代の王「高宗」が
庭園で見た牡丹の様子を
表した事から付いたとされています。
牡丹と紅梅との関係は??
平安時代の皇族や貴族の衣装であった
「平安装束」といわれる
いわゆるその当時の富裕層の着用する
衣装の色合わせに、”牡丹”という色があります。
平安装束はいわゆるお雛様や、
源氏物語に出て来る衣服を想像してください。
中でも女性の装束は「襲(かさね)」という
何色もの薄い絹の衣類を重ね着ていて、
その裏の色が透けて
独特な美しい色調を楽しむものでした。
その中に「襲(かさね)の色目」に
『表が白、裏が紅梅=牡丹』
と呼ばれていました。
色目は季節によって組み合わせがあり、
この牡丹色は春の色に含まれています。
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