気温の変化とともに雨が続き
ちょっと鬱陶しさもありつつ、
雨露に濡れたあじさいが
綺麗だったりする梅雨時期。
梅雨は梅雨でも
「走り梅雨」ってなに?
いつ頃の天候をさすものなのでしょうか?
詳しくお話ししたいと思います。
Sponsored Links
走り梅雨とはどんな意味?いつの時期なの?
「走り梅雨(はしりづゆ)」
実はこの言葉は2つの意味がくっついたものです。
まずは「走り」
これは「先駆け」を意味していて、
本来の梅雨に先駆けて降り続く雨
という意味で「走り梅雨」となります。
主に5月下旬頃、
卯の花が咲く時期にあたり、
花を腐らせるという意味で
別名「卯の花腐し(うのはなくたし)」
とも呼ばれています。
Sponsored Links
走り梅雨が起こる原因は?
沖縄といった南西諸島の梅雨期で、
諸島付近の梅雨前線が一時的に
本州南岸沿いに北上したときに見られる気象。
他にオホーツク海高気圧が、5月前半に
出現した際に、北東気流の影響を受けやすいため、
関東より北の太平洋側で、
低温・曇雨天が続く事があります。
さらに4月後半~5月にかけて
主には温帯低気圧の急な発達によって
大風が吹く気象「メイストーム」など、
日本海や北日本方面を通過する発達した低気圧の
後面に伸びる”寒冷前線”が本州を通過し、
太平洋側に達した後、南海上にある
優勢な高気圧の北側を沿って、
そのまま”停滞前線”と変わり、
太平洋側の主に東日本太平洋沿岸部分で
ぐずついた天気が続くケースなどもこの類になります。
梅雨時期の頭痛!原因や対策方法は?
走り梅雨は季語にも使われている!?時期はいつ?
「走り梅雨」が含まれる季語は
主に6月初旬の季語に含まれている様です。
この時期は天候が定まらない日が続きます。
梅雨・梅雨明け自体も実際には
非常に曖昧でいつ入っていつ明けたのか・・・
梅雨入り・梅雨明けを宣言するのは気象庁ですが、
その定義というものもハッキリしていないのです。
しかし特定が出来る”梅雨前線”が、
北上・南下・消滅のいずれかによって
その地域に再び戻って来ないと判断された時には
結果論として梅雨明けを伝えている様です。
つまりは梅雨入りも梅雨明けも不鮮明で、
しかも地域によっても異なるので
実にハッキリ「走り梅雨」であるということも
わからないということでもあります。
5月下旬頃にある長雨の事を含めると、
走り梅雨を6月の季語と断定してしまうのも
季節感にズレを感じる気もします。
長雨とは?梅雨とは意味が違うの?
中には5月に含めているところもちらほら見かけますし、
厳密に「いつ」とも難しいです。
季語として手紙に書く際にもそれほど
長い期間使える季語ではないのでは?と思います。
季語は古くから伝わって使われているものや、
そうではない、後から作られ増えているものもあります。
「走り梅雨」も実際には古くから
使われているものではない様ですし、
定義もないので俳句などで詠まれる場合には、
言われている時期に使うには風情がある言葉だと思います。
Sponsored Links
こちらの記事も読まれています!
コメントフォーム