「どうせ任意接種でしょ?」
「受けなくて良いんじゃないの?」
・・・と言われることの多いB型肝炎ワクチン。
そもそもB型肝炎って何と思う人も多いのでは?
B型肝炎には急性と慢性があり、
かかってしまうと大変です!
ワクチンの効果はあるの?副作用は?
感染経路は?など・・・
B型肝炎についての情報を徹底的に解説!
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B型肝炎の急性と慢性の症状の違いは?キャリアって??
B型肝炎はその名の通りB型肝炎ウイルスが
感染して起きる肝臓の病気です。
一過性感染(急性)と持続感染(慢性)という
2つの感染様式があり、
それぞれが更に2種類に分けられます。
一過性感染
・急性肝炎
急性肝炎は一過性感染の1つのタイプです。
感染から早ければ1ヶ月、
遅い場合は6ヶ月の潜伏期間を経て発症します。
体がだるい、食欲がない、発熱
などの症状から始まり、次第に肝機能が悪化して
黄疸(皮膚や眼球などの組織や体液黄色く染まる状態)に至ります。
通常は2~3ヶ月ほどの入院治療で治りますが、
稀に劇症化(炎症が非常に強くなる)することがあります。
劇症肝炎に有効な内科的治療法は、ほとんど確立しておらず、
肝臓移植を行わない場合の死亡率は非常に高いです。
・不顕性感染
もう1つのタイプの一過性感染です。
感染したものの自覚症状がなく、
気づかないうちに治癒するものです。
ウイルスの遺伝子型によっては
一過性感染の10%ほどが慢性化してしまうため、
症状はなくとも危険な状態といえます。
また、気付かぬうちに
他者に感染させてしまう危険性もあります。
持続感染
・無症候性キャリア
持続感染のうち、普段は症状が現れない状態です。
この状態の方は定期的な診察・検査が必要です。
無症候性キャリアの人の10~15%は
将来、慢性肝炎へ移行し、
治療が必要になるとされています。
また急激に肝機能が悪化し、黄疸や
意識障害がみられる(急性増悪という)ことがあります。
・慢性B型肝炎
もう1つの持続感染です。
慢性B型肝炎は治療が必要な状態で、
放置すると肝硬変や肝臓がんを発症してしまいます。
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B型肝炎の感染経路はどこから?
B型肝炎の感染経路は
垂直感染と水平感染の2種類に分かれます。
垂直感染は母子感染とも言い、
出産時にB型肝炎ウイルスに感染した
お母さんの血液が赤ちゃんの
体内に入ることで感染が起きることです。
1986年以降、母子感染予防対策が
行われるようになり、
ほとんど防げるようになっています。
水平感染は性的接触による
体液交換・輸血・針刺し事故などで
感染が起きることです。
検査体制が確立されたため、
輸血や臓器移植、針刺し事故での
感染はほとんど見られなくなりました。
B型肝炎ワクチンの効果や副作用の恐れは?
B型肝炎ワクチンは
3回の接種で、0歳ならほぼ100%、
10代でも90%の人に
十分な抗体が誘導されます。
しかし、成人の場合、3回の接種で
十分な抗体が誘導されるのは
70%程度まで下がります。
ですので、接種するなら
早いうちにしておいたほうがよいでしょう。
予防接種の同時接種方法!発熱などリスクは?
ワクチンの副作用は
接種を受けた10%程度の人に、
体がだるい、頭痛、注射部位が赤くなる、
腫れる等の症状が現れます。
大抵の場合、1週間以内に改善します。
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