ひな祭りにはお雛様を飾りますが、
楽器を持った彼らは「五人囃子」
段飾りの場合には三段目に飾られます。
五人囃子の意味は?
持っている楽器は??
五人囃子について今日は解説します。
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五人囃子の意味や由来って?性別は男?女?
「囃子」とは、日本の古来の芸能である
能・狂言・歌舞伎・長唄・寄席演芸
といった各種の芸能で拍子をとり、
気分を出す為に奏する音楽を指しています。
囃子は伝統文化であり
ユネスコ無形文化遺産でもある
能楽の演奏形式の1つでもあります。
五人囃子は能楽を上演する際、
地謡1人、囃子方4人で構成されています。
雛人形は全体を宮中の結婚式を表しています。
そのため、段飾りなどの場合には、
男雛(天皇)女雛(皇后)に仕える
主要人物が雛人形に配置されたのです。
喜ばしい場では盛り上げ役が必要!
それが五人囃子の役目です。
なお、五人囃子は全て少年で、
元服前の少年達で髪の毛を結んでいなかったり、
侍烏帽子を冠っていたりします。
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五人囃子の持ち物の楽器はなに?並び方って決まってるの?
雛人形の設定は、
平安時代の宮中の結婚式を模したものです。
しかし、五人囃子だけは若干違いがある様です。
一般的には五人囃子だけは江戸時代の楽器を持ち、
衣装も何故か江戸時代のものとなっています。
持っている楽器は江戸時代の能の楽器で、
雛壇に向かって右側から
・謡(うたい)
・笛
・小鼓
・大鼓
音の大きい順に並んでいる様です。
しかし、
中には平安時代の雅楽の楽器である
・笙(しょう)
・龍笛(りゅうてき)
・篳篥(ひちりき)
・火焔太鼓(かえんだいこ)
・羯鼓(かっこ)
を持っている五人囃子もあります。
この違いには理由は明確ではありませんが、
関東は「能」、関西では「雅楽」と
地域性の違いはある様です。
五人囃子の他に左大臣や三人官女が!?
五人囃子の段のすぐ下に居るのが、
「右大臣(うだいじん)」「左大臣(さだいじん)」
お雛様のお付き、いわゆる護衛。
「随身(ずいじん)」と言われています。
配置は男雛(天皇)から見て
左大臣・右大臣とならび、
年配である左大臣の方が位が上です。
そして五人囃子の
1段上に居るのが「三人官女」
女雛(皇后)のおつきの女官で、
楽器も奏でたり歌を詠んだり
家庭教師もこなすというマルチな女性なのです。
真ん中に鎮座している女性は、
中でも官女中で当時の既婚女性を表しています。
よく見ているとわかると思いますが、
1人だけ眉がなくお歯黒をつけています。
飾る際はまず彼女を真ん中にし、
両側の官女についてはどちらの脚を前に出して
立っているかを見ればとても簡単です。
なお、京都のお雛様は
関東のお雛様と飾りが逆の様です。
楽しげな宮中の結婚式、
楽器の演奏で盛り上げる今で言うBGMか余興か・・・。
今現在の披露宴でも同様ですが、
演出というものは古くから行われ
今にも残る風習なんだと改めて感じます。
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