かしこまったお手紙に使われる時候の挨拶。
その季節にちなんだ言葉を用いる事が条件になります。
ただ、数が多く一体これはいつ使うものなのか?
迷ってしまうことってありませんか?
その中で今回は菊薫る候という時候の挨拶について
掘り下げてご紹介してたいと思います。
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菊薫る候の意味とは?
菊薫る候とは読んで字の如く、
菊の香りが漂う時期になりました!
という意味になります。
ただ、今ではハウス栽培も盛んで様々な菊の種類があるので、
「これって一体いつ使えばいいのだろうか?」と迷うと思います。
「菊」というと日本では葬祭に使われるので、
手紙に登場させるのはどうかと躊躇されると思いますが、
実際は平安の時代から
観賞用や薬用として用いられているもの。
皇室の紋も菊(菊花紋章)ですし、
とても高貴な花の1つです。
そのため季節感を加える言葉としても
問題なく使う事ができる時候の挨拶です。
では、菊の薫る候は、
いつから用いる事ができるものでしょうか?
次でご紹介して参りましょう。
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菊薫る候を使う時期はいつからいつまで?
菊薫る候とはどんな時期?
菊の種類は今では色々ありハウス栽培などで
四季を通じて楽しむ事ができます。
菊には夏菊と秋菊があります。
菊薫る候を使う時期は秋咲きの
10~11月の時期としています。
季語で見る菊も秋の季語としていて、
古く宮中で祝われた菊の節句「重陽の節句」があります。
旧暦では9月9日ですが現在では10月21日頃。
そうした事で10月下旬~11月中旬頃。
その年でも菊の開花時期などはズレますが
使っても11月いっぱいまでとしておくと無難です。
菊薫る候と同じ時期に使える時候の挨拶は?
時候の挨拶は同じ時期に
使われるものがいくつかあります。
1つではないので困ると思いますが
時期と実際の気候が重なる様であれば
どれを使ってもよいものとされています。
菊薫る候を使える時期は秋も深まって来る頃。
なんとなく朝夕が冷え込んで来る時期で、
暦の上での冬の訪れの目安である立冬を迎えます。
立冬にかぼちゃを食べる意味は?
夏の暑さとは違い、どちらかといえば
冬の気配のする時候の挨拶が使われます。
同じ時期の時候の挨拶
・落葉の候
・深秋の候
・暮秋の候
・立冬の候
・秋冷の候
・晩秋の候
・初冬の候 ・・・など。
初冬の候の意味や由来!
並べてみると秋から冬へと季節が移り行く情景が
目に浮かぶ様な感じがしますよね。
この時期は花が少しずつ少なくなる季節。
ゆえに菊という花の名を入れるだけで、
華やかさを加えられてステキな時候の挨拶ではないでしょうか?
親しい方には時候の挨拶をもう少し和らげて、
菊の見頃を迎えました
菊の花が美しく咲く季節になりました
などといった使い方もお勧めです。
大人のたしなみとして季節を加える時候の挨拶、
知って見るととても面白いですよ!
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