ちょっと畏まった手紙等に使われる時候の挨拶、
四季折々に多くそうした挨拶がありますが、
一体これはいつに使うもの?
・・・と混乱することがあります。
今回取り上げるのは秋の時候の挨拶、「秋晴の候」
秋晴れってどんな時に使う?
いつから使っても大丈夫?
そんな疑問にこたえます。
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秋晴の候の時期はいつからいつまで?
「秋晴の候」とはその言葉から想うに、
夏の空に比べて空が高く感じ雲が少なく、
朝晩が涼しく過ごしやすい時期・・・
そんな頃を想像しますよね。
では具体的にいつから使いいつまでをいうのでしょう?
「秋晴れ」という言葉は
秋の季語に含まれ、10月に入ります。
厳密に決まったものではありませんが、
10月一杯は使える言葉です。
しかし下旬ともなると秋も深まっていたり
手紙を送る先方が北の地域なら、
初雪までもう間もなくという地域もあるので
送り先の状況によって使う時期を考えましょう。
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秋晴の候と同じ意味を持つ季語は?
10月の季語には多くの言葉があります。
その中に「秋日和(あきびより)」
という季語がありますが、
秋晴れの同義語でこの言葉には風や風物など
秋らしさを総合し表す言葉としています。
他にも「秋麗(あきうらら)」
「秋澄む」「色なき風」
中旬や下旬ともなると更に秋が深まるので、
「山粧う」「野山の錦」
「秋の夜」「紅葉狩り」など、
もっとも秋らしく野山が
紅葉しはじめる情景が浮かびます。
紅葉狩りの”狩り”の意味や由来は?
また、10月8日頃を指す「寒露(かんろ)」は、
二十四節気の1つで
立秋(8月8日頃)より60日目にあたり、
丁度「秋晴れの候」という時候と時期は同じになります。
ただし「寒露」については使う時期が
決まっており、10月8日頃〜10月22日頃まで
次の節気である「霜降(そうこう)10月23日」の
前日までと決まりがあります。
寒露の意味や由来!関係する花は??
秋晴れの候のを使った例文とその意味は?
「秋晴れの候」の意味は始めにもお話した通りですが、
”秋の晴天”10月の晴れが続く日の事をいいます。
「候(こう)」は
今の時期・季節、気候を表しています。
簡単に言えば
「秋らしい気候ですよね」といった感じです。
かしこまった手紙などに
この「秋晴れの候」を使う場合には、
”書き出し”と”結び”があります。
また、ビジネスと個人向けとは書き出しが異なり、
ビジネスの場合
・秋晴れの候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
・秋晴れの候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
・秋晴れの候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます
・秋晴れの候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
・秋晴れの候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
・秋晴れの候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます
などといった書き出しから始まります。
個人向けの場合
・秋晴れの候、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
・秋晴れの候、皆様おかわりございませんでしょうか。
・秋晴れの候、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
・秋晴れの候、皆様おかわりございませんでしょうか。
などといった季節を感じさせる様な言葉の後に
相手の安否を気遣う様な言葉を続けます。
もう少し柔らかい使い方としては、
・風が澄みさわやかな秋晴れの頃、
皆様におかれましてはお変わりありませんでしょうか。
・実りの秋を迎え空が高く感じる季節となりました、
皆様お変わりなくお元気のことと存じます。
などといった使い方をしてもよいでしょう。
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