ふぐ鍋や、刺身(てっさ)と美味しいふぐ。
毒があるから食べるのはちょっと・・・と
躊躇してしまう方も中にはいるかもしれませんね。
ふぐの毒は部位によって異なります。
さて、今日はこの「ふぐ」の持つ毒について
お話を進めて行きたいと思います。
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ふぐの毒がある部位や場所はどこ?
ふぐは、毒を持つ魚として有名ですね。
毒の強さはふぐの種類や部位に
よって異なりますが、
一般的には肝臓・卵巣・皮に
含まれる毒は強いと言われています。
そのため、食べられる部位が異なります。
また、素人はふぐを調理することは
認められていません。
食用と認められているふぐは決まっていて、
その大半は身については毒性は認められず、
食べられると厚生労働省でも認められています。
様々な種類がおりますが、
一般的な「トラフグ」は
身・皮・精巣の食用が認められているので、
ふぐの菊造り(てっさ)などでは
湯引きした皮が添えられています。
他、クサフグやコモンフグ、ヒガンフグなどは、
身だけしか食べることが許されていません。
また、漁獲でも食べてはいけない種類があり、
岩手県越喜来湾および釜石湾、
宮城県雄勝湾で漁獲される
コモンフグ・ヒガンフグは毒性が高いので
食用が出来なかったり、
ナシフグにおいても食用が
認められている海域があります。
いずれにせよ、
素人が手を出してはいけない魚です。
ふぐを調理してもよい免許を持った
お店でないと食べてはいけません。
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ふぐの毒による死亡率は?加熱すると大丈夫なの?症状が出たら土に埋める!?
ふぐの毒は「テトロドトキシン」という猛毒です。
消化器官からの吸収がとても早く、
30分~4時間程度で
吐き気や、唇や舌、指先のしびれ、
言語障害や運動失調、知覚麻痺。
麻痺が進むと呼吸麻痺で最悪、死に至ります。
なお、成人の致死量は1~2mg。
どちらにせよ少量でも怖いということがわかります。
古く、ふぐ毒に当った際に、
首から下を土に埋めるという
民間療法が行われていたと言われています。
あながち間違いではなく、
ふぐ毒で麻痺するときは、呼吸を司る肋骨筋が
横隔膜よりも先に麻痺してしまうことから、
首から下を土に埋める事で、
胸膈が動かず横隔膜の動きだけで肺が働き、
なんとか呼吸が出来る状態になることから
そうした方法を取られていたそうです。
現代では医療も発達していますし、
むしろ穴を掘る動力も場所もありませんし、
救急車を呼んでしまったほうが、
一命を取り留める率も高いといえます。
また、ふぐがもつ毒テトロドトキシンは、
300度以上加熱しても分解がされません。
養殖のふぐにも毒ってあるの?
ちまたでは、養殖のふぐには
毒はないとされていますが、
湾を仕切っての養殖法などにおいては
有毒のふぐが出たという報告例もあります。
様々な研究がされており、
それ以前に海水中のプランクトンなど
食物連鎖の中で毒性を持つものだったり
様々言われていますが
無毒であるとはいいがたいということです。
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