意外と知られていないアナフィラキシーショック
きちんと正しく覚えておきませんか?
アウトドアや日常生活でも起こりえる
アナフィラキシーショックはどのような
原因で起こるのか?
症状や治療法は??
今回はアナフィラキシーショックの症状についてお話します。
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アナフィラキシーショックの原因は?
アナフィラキシーの原因は、
日常の生活の中に様々とあります。
特に食べ物が原因のことが多く、
続いては蜂といった昆虫や薬物です。
・食べ物による原因
牛乳や小麦・ソバ・ピーナッツ・卵と
いった、特定の食べ物を食べた際に起こります。
子どもから大人と世代問わず発症しますが、
特に乳幼児に多くみられます。
食べただけでは症状が出ないのに、
食べてから4時間以内に運動が組み合うことで
症状が誘発される
「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」があります。
・蜂毒による原因
スズメバチやアシナガバチなどと
いった蜂の毒によって起こるアレルギー反応です。
・薬物による原因
原因になる薬物の多くは、
ペニシリンといった抗生物質や
アスピリンなど解熱鎮痛剤、抗てんかん薬など
頻度が多くみられます。
検査に使われる造影剤や、その他に
ワクチンや麻酔薬・輸血なども
原因になりやすい傾向があります。
・ラテックス(天然ゴム)による原因
ゴムの樹に含まれる成分で、
アナフィラキシーショックが発症することがあります。
医療用手袋や風船、避妊具・ゴム靴と
いったものに使われている事があります。
また、ラテックスがアレルゲンであった場合には、
バナナやアボカド、キウイに対しても起こす
「ラテックス・フルーツ症候群」があります。
ラテックスアレルギーの症状は?
・運動による原因
非常に稀ですが、運動直後に
症状が出る事があります。
「運動誘発性アナフィラキシー」と呼ばれていて、
運動を止める事によって症状が治まる事が多いです。
・その他の原因
クラゲといった海洋生物に刺されたり、
ハムスターやダニ・蛇・アリなどによって
噛まれたりした際も、
物理的刺激によるアナフィラキシーの発症もあります。
検査をしても原因が特定できずに
原因不明になることも少なくありません。
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アナフィラキシーショックの症状
アナフィラキシーショックの症状は
全身に現れます。
主に皮膚・粘膜・呼吸器系・消化器系・循環器系
といったところに現れます。
症状は、主に蕁麻疹や赤み・カユミ・腫れと
いった皮膚に現れます。
次にくしゃみや咳、息切れと
いった呼吸症状です。
目のカユミや浮腫、くちびるの腫れ
などといった粘膜症状が多く見られます。
続いて腹痛や嘔吐といった消化器系症状。
そして血圧低下や意識障害。
急激に血圧が下がり意識を失う場合には
ショック症状が見られ、大変危険な状態です。
初期の状態でも、すぐに
医療機関にかかった方が安心ですね。
アナフィラキシーショックの症状はどれくらいの時間で起きる?おさまる?
アナフィラキシーは、発症した後
短時間のうちに全身にアレルギー症状が出て来ます。
ただ、アレルゲンによっても異なります。
食べ物の場合には、消化吸収されるまでに
時間が経過するため、症状が出るまでに時間がかかります。
アナフィラキシーが原因により
心停止に至った例としては、
薬物 ・・・5分
蜂毒 ・・・15分
食べ物・・・30分
が平均とされていますが、
すべての症状が心停止に至るというわけではありません。
1度治まったのに、再び症状が
現れることもありますので、
安易に考えず早急に診断を受けましょう。
アナフィラキシーショックの症状に対する治療法は?
アナフィラキシーの治療法は、
その症状によって異なります。
・皮膚症状および粘膜症状の治療法
軽度の場合には、抗ヒスタミン薬・気管支拡張薬。
重度になると経口副腎皮質ステロイド薬の
内服が使用されます。
・ショック症状および呼吸器系の強い症状の治療
意識障害や喉の締め付け・声枯れや、
呼吸困難や喘鳴といった呼吸器系の
強い症状が出る場合には
アドレナリン自己注射薬(アナフィラキシー補助治療剤)
といったものを使用します。
過去にアナフィラキシーショックを
起こした事がある場合、
もしくは起こす可能性がある場合には
携帯しておいた方が安心です。
処方は医師による診断必須です。
現在健康保険で一部負担で
処方を受けられる様になっています。
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