鼻のムズムズや鼻水など鼻の症状を
抑えるのに手軽に買える点鼻薬。
実は使い過ぎは逆効果!
鼻の症状が一向に改善しない方は、
もしかしたら「点鼻薬性鼻炎」かもしれませんよ?
今回は、点鼻薬性鼻炎についてお話します。
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点鼻薬性鼻炎の原因は?
点鼻薬とは、鼻に直接吹き付けることで、
鼻粘膜の血管を収縮させて、
鼻に起こる諸症状を緩和させる働きのある薬です。
その血管収縮が頻繁に薬剤によって起こると、
逆に血管が拡張反応を起こして、
鼻粘膜が厚くなるのが原因です。
つまりは、
ダイエットのリバウンドの様なものです。
点鼻薬性鼻炎は、耳鼻科等では
「点鼻薬中毒性肥厚性鼻炎」と診断される病です。
中でも「血管収縮剤」が配合された点鼻薬で、
・塩酸(硝酸)ナファゾリン
・塩酸トラマジリン
・塩酸(硝酸)テトラヒドロゾリン(テトリゾリン)
・塩酸フェニレフリン
・塩酸(硝酸)オキシメタゾン
こうした成分には注意が必要です。
使わない方がいいんじゃないか?
とも思いますが、症状が思わしくない事が
ずっと続くとストレスにもなりますし、
医療機関でも処方するものなので使い方1つです。
即効性があるので、
つい頼ってしまいがちですが、
使い過ぎないというところがポイント!
原則2週間以内、1日の使用2回程度とすれば、
即効性のある薬なのでとても優れています。
点鼻薬性鼻炎の症状は?
症状は、鼻がずっと詰まった状態が
続くのが一般的な症状です。
そのため、呼吸がしづらくなります。
また、蓄膿症などの症状がある
場合には、鼻腔内に溜まった分泌物が
外へと排出されにくくなり、
鼻腔内を圧迫することで、頭痛や顔面痛、
歯痛の様な痛みといった症状を併発します。
風邪じゃないのに鼻水や咳が止まらない原因は?
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点鼻薬性鼻炎の治療は?手術は必要?
治療としてはまず、
血管収縮剤配合の点鼻薬の使用を即座に中止し、
依存傾向であることから離脱することです。
効果の程は多少落ちても、
抗アレルギー性点鼻薬などに
切り替える必要があります。
1日1回程度に減らして、
粘膜の反応性が正常になるのを待ちます。
個人差があるとは思いますが、
およそ1~2週間程度で戻ります。
それでも、なかなか改善しないという
場合には手術での治療法もあります。
鼻腔の側壁から出ている下鼻甲介という部分に
関して、骨が飛び出していたり、厚くなった粘膜を
削り、治療改善する方法があります。
飛び出した骨を削る手術は、「粘膜下下甲介骨切除術」
厚くなった粘膜を削る「下鼻甲介粘膜切除術」といい、
どちらも傷は判らず出血も少ない手術となります。
入院の有無は医療機関によっても異なりまが
病巣を元から取り除く為、劇的な改善が見られます。
花粉症や風邪が治っても尚続く鼻の不調。
点鼻薬を使っていたら
まず点鼻薬性鼻炎を疑ってみましょう。
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