2012年再生医療にとって輝かしい未来が
開かれる細胞の実用化が証明されました。
京都大学の山中伸弥研究所所長が5年の月日を
かけて実証にこぎ着けたIPS細胞が表彰され
ノーベル生理学及び医学賞を取得しました。
IPS細胞とは4つの遺伝子を
皮膚の線維芽細胞に組み込む様々な効果が期待 出来る多能性幹細胞を指します。
どんなに成熟した細胞も初期化して多くの性能を持つ現象を
引き起こす事が判明したのです。
一度成長を遂げた細胞は役割が決まってしまい他の機能を発揮しづらくなります。
ただし山中所長の研究では分化した状態から未分化の状態へ戻す作業を
達成する事を可能にし医療の現場で応用が利くと証明されているのです。
過去の技術では治療が困難だった疾患の克服や薬剤の開発・毒性検査などの
実現が期待されています。
Sponsored Links
IPS細胞を凌駕するSTAP細胞の違いは?
つい先日の出来事です。
神戸にある日本理化学研究所で新たな発見がされたとニュースになりました 。
IPS細胞を遥かに凌駕すると言われる刺激惹起性多機能獲得細胞、
通称STAP細胞の発明です。
研究チームの長である小保方晴子氏はまだ30歳と若手のホープです。
STAP細胞は血液や皮膚などの細胞に弱酸性溶液を浸して刺激を与えるだけで
IPS細胞のような機能を得られる画期的なものになっています。
受精卵に近い状態に戻す初期化を必要としない上製作時間の短縮化を図れる点で
安全性と実用性で上位互換に成りうると見られています。
現段階では生物学や医学での効果は未知数であり用いられるかは決まっていません。
もし正式に適用が認められれば革命が起きるのは間違いないでしょう。
IPS細胞に実用化に嘆かけられる問題や課題
STAP細胞の出現で立場を失う可能性のあるIPS細胞は
実証が認められているものの実用化には現実に突き付けられている
問題・課題があります。
まずは製作に至るまでの過程です。
IPS細胞は遺伝子を皮膚の細胞に導入して
初期化を目指す事を目的にしています。
分化前の状態にするまでの労力と時間を浪費する点で
安全性に若干の不安を吐露する声があります。
更に指摘されているのが再生医療に付随する生命倫理に関する課題です。
IPS細胞は何らかのの原因で働かなくなった筈の内臓や器官を復活させる作用があります。
言い換えれば自然に失われる命を人工的な力で操る事を意味しているのです。
宗教観で見ると生命を冒涜すると痛烈な批判を受けても仕方ありません。
再生医療が持つ「いのち」の扱い方については
今後も無視せずにはいられないでしょう。
Sponsored Links
こちらの記事も読まれています!
コメントフォーム